こんにちは。占星術実践家masakoです('ω')ノ
わたしのサイトへのアクセスについて、今月から真面目に(笑)解析をし出したところ。
検索キーワードに断トツで入っているのは「相性」です。
ご自分と気になる相手のホロスコープ・チャートを出し、ここはどう見て取ればいいのかしら?といった思いでWeb検索なさる方が多いのではないかなあと思います。
もしその検索をなさっている方が、
ホロスコープ・チャートの読み方を本格的に学んだことがなく
自己探求もあまりなさったことがなく(ホロスコープ以外でなさっているなら、それは「している」でOK)
相性だけを切り取って、相手と「合っている/合っていない」と判断しようとしているならば。
わたしはその行為に対して、その方のためにこう言いたい。
やめなはれ( ´_ゝ`)
まあ、遊びでキャッキャする程度であれば何も言いません。あくまで触りの情報としてとらえて、後で読める人に読んでもらうというのでもいいでしょう。でも上記のような人が真剣に考えたい相手のことを自分ひとりで判断しようとしているのであれば。大事なことなのでもう一度言いましょう。
やめなはれ( ´_ゝ`)
その理由は、以下の3点です。
1.相性を読むための組み合わせは、Web上に書かれていることだけでは手落ち感があるから。
2.自分自身の、できるだけすべての心理・行動パターンを知らずして判断するのは危ういから。
3.お互いの精神的成熟度合いも関係してくるから。
全部一気に書くと長くなってしまいますので、今回は1の「相性を読むための組み合わせは、Web上に書かれていることだけでは手落ち感があるから」について触れていきましょう。
*組み合わせが多すぎてWeb上ではこまやかに表現し切れない*
これは占星術を学んだことがある方ならすぐに分かるお話なのですが、相性を見ていく組み合わせのパターンとして、例えば月ひとつをとった場合、自分の月☽×相手の10大惑星×12サインとなります。万人向けに書くのであれば、月のサインも12パターン書かなければならないので、さらに×12ですね。
プラスして、どういう角度(アスペクト)で惑星同士が絡んでいるかを、ざっくりとハードなのかソフトなのかで分けるだけでも上記×2となります(占星術にたしなんでいると、このざっくりした分けも雑だと感じる方は多いかと思います)。
ここまでで、10×12×12×2=2,880通りです、すでに。
そして、月以外にも9個の惑星、全部で10個の星すべてに上記のパターンがあるので、×10となり、全部で28,800通りです。アスペクトパターンをざっくりにしても、ですよ。
そんなん全部書けるわけないやろ、な世界なわけです。
Webで無料でできる恋愛相性占いで、自分(女性)の金星♀=恋愛観に対して、相手の太陽☉=その人らしさ(12パターンのうちのひとつ)と火星♂=男性の恋愛観(12パターンのうちのひとつ)ぐらいまで織り込まれた文章が出てくるだけでも、144通りのうちのひとつが出力されているわけですから、すごいな頑張って作りこんでるな~とわたしは思います。余談ですけれど、AIが発展してくるとこういうのも表現を豊かにできるのかしら?
それくらい、情報が削ぎ落されてしまうものを見て、相性が合っている合っていないを判断しないほうがいいですよ、と思うのです。
現に、わたしと夫の相性は、わたしが情報量の多さで信頼しているサイトで見てみても、合致度50%前後ですからね~。この範囲での情報の切り出し方だったら、確かにそうなるわな、と思います。
あ、ちなみにそういう占いサイトそのものの存在を否定しているわけではないですよ。そこにある情報を受けとる側に注意してほしいというお話をしております。
*アスペクトの表現に読み手の匙加減が入る*
ここは占星術師の読み方の違いが出やすいところです。先ほども述べたように、アスペクトとは惑星と惑星が形成する角度のことを言い、メジャーなもので0度、180度、90度、120度、60度があります。
180度と90度はハード・アスペクト、120度と60度はソフト・アスペクトと呼ばれています(0度は両方に入りえます)。ハードは、物事や心理の変化が激しくインパクトが大きい傾向にあり、一方ソフトは、穏やかで一定に保たれる傾向にあります。
このハード/ソフトの読み方の時代変遷について、『石井ゆかりの星占い教室のノート』(石井ゆかり、2013、実業之日本社)にとても分かりやすい説明がありますので、まずそちらを引用いたします。
でも、過去と現代で大きく違っていることもあります。それはたとえば、価値観です。現代的には、変化を求めることや新しいことに挑戦することは「いいこと」です。誰もが恋愛結婚をしたいと願っていますし、親のいいなりになることを望む人は少ないはずです。
これが、古い時代の価値観となると、とにかく「変化」は「悪」でした。何事も長続きすることこそがよかったのです。子どもは親の仕事を継ぎ、新しい挑戦などせず、ひたすら古い文化を守り、親の決めた相手と結婚することが「善し」とされていました。結構最近まで、人々は「変化はよくない、安定し変わらないのがよい」と考えていたわけです。ー(同書P154~155)
ゆえに、古くはソフト・アスペクトは「吉」、ハードは「凶」と考えられていたのですが、現代では一概に言い分けられなくなってきています。
例えばハードのうちの90度が相性を見ていく中で見つかったとしたら、昔の読み方だけでいけば「喧嘩ばかりで辛くなる」となるところ、現代の読み方でいけば「激しくぶつかりながらも磨き成長し合っていける」となるといったように。
ここで読み手による差が生まれます。
(差が生まれるのは、正確にはここだけじゃないですけれど。)
昔ながらの読み方を大切にしている方は「辛くなる」を強調しがちでしょうし、現代の「変化ばっちこーい!」の読み方でいくかたは、「磨き成長し合っていける」しか伝えないかもしれません。はたまたバランスよくブレンドする方もいらっしゃるでしょう。強調の度合いによって、印象はかなり違ってきます。その後の、相手との向き合い方にかけるエネルギー量も違ってきますでしょ?
アスペクトを学んだことがある方であれば、この印象の違いをある程度自分で調整してとらえることができるかなと思いますが、学んだことがなければ、占いで出てきた結果を鵜呑みにしてしまうと思います。
だから占星術をよく知らずして、簡単なWeb占いをもとに「相性が合いそう/合わなさそうだから、付き合う/付き合わない」を自分ひとりで判断するのは「やめなはれ」と言いたくなるのです。
*恋愛相手と結婚相手では見るポイントが違う*
恋愛は燃え上がるだろうけれど、結婚となると継続するかどうか微妙。
恋愛としてはそんなにドキドキしない代わりに、結婚すると心安らいで落ち着きそう。
といった関係性、みなさんも見聞きしたり実際に体験したりしたことがあると思います。
わたしもホロスコープ・チャートで相性を読むときには双方を見ます。ここのポイントを見ると恋愛においてはこう、別のポイントを見ると結婚後はこうなりそう、と。
もちろん両面において絡みがあるカップルもいらっしゃいます。片方だけという場合もあります。人生において袖振り合う関係だけれど、恋愛とか結婚とかそういうのじゃないなーという関係もあります。
「恋愛」だけを切り取った占いで、あまり期待するような結果が出なかった、でもチャートを読み込めば、結婚においては望みありかもしれない。もしそうだったらどうする?どうしたい?という話になってきます。
恋愛についても結婚についても書いてくれている占い結果であればよいのですが、それでも*組み合わせが多すぎて~*に書いた通り、削ぎ落された情報になってくると思いますので、それをもとに判断するのはわたしはオススメいたしません。
相性を読むための組み合わせは、Web上に書かれていることだけでは手落ち感があることを感じ取って頂けたでしょうか?
次回は、「2.自分自身の、できるだけすべての心理・行動パターンを知らずして判断するのは危ういから。」について触れていきますね~。