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わたしはこうして作った!ミッション作成5つのステップ

· ミッション

度々、SNSでお騒がせしておりました(?)わたしのミッションについて、ようやく作成ステップのご紹介文含めてまとまりましたので、公表したいと思います!

ミッションとして決めた一文は、こちら!!

子どもとママの潜在的自尊感情を高めることで、『生きる力』を育むサポートをいたします。

ではでは、この一文に至った経緯をステップに分けてご説明してまいります。
長くなるので、ご興味がある方、お時間がある方だけ読み進めてください(笑)

■プロローグ:「自信」って言うのは、もうなんか違う

自分が何をしたいのか全く分からず、「自分はこれでよし」と思えることも殆どなくなって、根無し草のような感覚で過ごした20代。

これではアカンと自分を奮い立たせてとにかく色々挑戦してはみたものの(税理士試験とかね)、「コレだ!この道だ!」という思いに至れずにいた30代初め。

次の新しい挑戦対象を探そうとしていた矢先に西洋占星術に出会い、自分を多面的に整理しながら知ることができて、そこで本当に本当に「ああ、自分って面倒くさくてやっかいなところもあるけれど、でもそれひっくるめて結構いいじゃん、このホロスコープ・チャートから見る自分、結構面白いじゃん。」と腹落ちし。

そこからでした。自分の人生が前に進んでいく、というか自分で進められている感覚がぐいぐい出てきたのは。「イケてないところもいくつかあるけど、でも何かいいじゃん、この自分」と、腹の底から感じることってもしかして超重要かも!と気づいたときでもありました。

この超重要な感覚を知ってもらって、自分の人生を自分で前に進められている手応えをできるだけたくさんのひとに味わってもらいたい。そういう想いをミッションで表現しようと、過去何度となく言葉にしてきましたが、「丁寧に生きる」とか「自信をもって」という無難な表現に逃げていました。「なんかしっくりこないんだけれど、それ以上にしっくりくる言葉がいまのところないし。」ということで。

ですが今回、ミッションとビジョンを作り直そうと思ったときに、既存のミッションの中に「自信」とあるのをみて、「ああ、もうなんか違う、全然違う。これじゃない。」と思いました。同時に「しっくりくる言葉選びにどっぷり取り組もう。」と決めたのでした。

ちなみに、わたしはミッションとビジョンを以下のように自分なりに定義しています。

ミッション:社会に対してこうしたいという目的、実現したいこと。

ビジョン:ミッションを遂行した先で、masakoという個人として、こうなりたいという状態。

■第1ステップ:核になるキーワード選び・「自信」じゃないなら、何なのだ?

核となるキーワードは「自信」じゃない。
じゃあ「自己肯定感」?「自尊心」?「自己受容感」?

どれも色んな場で耳にして、ある程度理解しているつもりでした。が。

……違いを明確に説明できないことに気がつきました。
「だから、使おうと思ってもしっくりきてないのかも。だったら調べてみよう。」ということで、まずは「自尊心」から着手してみました。

いくつか本を購入して読み進めていくと、まず早々に知ったのは、心理学の研究の場では「自尊心」ではなく「自尊感情」という言葉を使うということ。理由はよく分かりませんがそうらしいです。ある研究者もなぜかよく分からないと述べていました(専門家も分からないなら仕方なしですが、統一感があったほうが気持ちがいいので、以下わたしも「自尊感情」としていきます)。

次に分かったのは、自尊感情には2つの領域があると論じる方々が一定数いらっしゃるということ。『乳幼児期から育む自尊感情 生きる力、乗りこえる力』(近藤卓 2017 エイデル研究所)にある説明をお借りしてその2つの領域の定義をご紹介すると、

①心理学者ウィリアム・ジェームズが定義した「成功÷要求」で決定される感情であり、成功が大きければ大きいほど、または本人の要求≒期待値が小さければ小さいほど、この自尊感情は高まる。

②成功や優越とは無関係、他者との比較もない、自分を大切な存在として尊重する感情であり、「生きていていい」「これ以上でも以下でもない」と無理なく自然に思える感情。

に大別されました。

①は、成功のいかんによって、高くなったり低くなったりします。
②は、成功とは無関係で周りとの比較もないので、ちょっとやそっとでは揺らぎません。

ここまではよかったのですが、各感情の呼称が研究者さんによってみごとにバラバラであることにたじろぎました(汗)
わたしが調べた範囲だけでも、ざっと以下のようになります。

(出所)

1.近藤卓 (2015) 乳幼児期から育む自尊感情 生きる力、乗りこえる力 エイデル研究所

2.山崎勝之 (2017) 自尊感情革命 なぜ、学校や社会は「自尊感情」がそんなに好きなのか? 福村出版

3.心理学辞典 新版 誠信書房 「自尊感情」解説より

4.桜井茂男 (2000) <原書>ローゼンバーグ自尊感情尺度日本語版の検討 筑波大学発達臨床心理学研究

5.水島広子 (2013)「本当の自信」を手に入れる9つのステップ 大和出版

5の「DOの自信」「BEの自信」は毛色が違いますが、「BEの自信」の解釈がとても分かりやすく、人の捉え方によるブレが起こりにくそうと思ったので、一旦候補に挙げました(「BEの自信」の解説はここではいたしませんので、気になる方は本で読んでみてください)。

①に当てはまる言葉たちが意味するところは、ほぼ差異がなく上記定義①と合致します。
②の言葉たちは、研究者によって意味する範囲に違いが見られ、「無意識のところで感じるものだから、意識にのぼってきた段階でそれは②の感情ではない」(山崎)という論があったかと思いきや「自己評価→自己肯定感→自己受容感をへて②の自尊感情が形成されていく」(近藤)という論もありました。

■第2ステップ:さらに掘ってみる?からの衝撃!そして絞り込み

「さらに言葉を調べてかないとってことか。「自己評価」は感情ではなく行為だから置いとくとして、「自己肯定感」と「自己受容感」はっと……」
と心理学辞典をくってみると。

……ないのです。「自己肯定感」も「自己受容感」も、心理学辞典には載っていないのです!
心理学用語のひとつだと微塵も疑ってなかっただけに、これは衝撃でした!!

(「自己受容」はあるにはあったのですが、体のあるところにかかる力を感じる感覚のひとつでした。←これもびっくり)

執筆活動もなさっていて言葉の扱いに長けている占星術仲間さんいわく、「自己肯定感」はそれが意味する範囲が広すぎるのだとか。
「自己受容感」にいたっては、辞書からすると間違った使い方ということに
なりますかね。

ということで、ここで消去法的に一気に「自尊感情」に絞られました。


「BEの自信」にキャッチー感があると思ったので捨てがたかったのですが、著者の水島氏が「BEの自信」を意味するものに「自尊心」と入れていらしたことと、そもそもわたしが「もう「自信」ではないよね」というところからスタートしていたので、「自尊感情」に集約することにしました。

■第3ステップ:キーワードへの肉付け・「何の」自尊感情とする?そして自分の言葉に

「基本的」か、「自律的」か、「潜在的」か、はたまた「Good enough」にするのか。

考え方としては、「無意識のところで感じる感情」としている山崎氏の考え方に惹かれるものがありました。
 

「意識にのぼってきた段階でそれは②の感情ではない」としているところは行き過ぎ感があるかなと思いますが、それでも、人間を動かしている無意識の力の凄さをデータをもとに説明し、無意識の領域をいかに健やかにケアしていけるかが重要ということがガツンと伝わってきたからです。

ですが、山崎氏が用いる2の「自律的自尊感情」という言葉は、わたし個人としては直感的にどうも分かりにくいと思いました。
無意識≒潜在意識なのだから、「潜在的自尊感情」のほうがしっくりくるなと。

なので、最終的にわたしのミッションには「潜在的自尊感情」という言葉を使うことに決めました。そして、この言葉が意味するところを、これまで調べてきた内容も参考にしながら自分なりに次のようにまとめました。

潜在的自尊感情=「今の自分は充分によい」と無意識に近いところでじんわりと感じる安心感や気持ちよさ

自分の言葉でまとめたことで、「わたしはこれを高めるサポートをご提供していくのだ!」という意志もピシッとまとまった感じがしました。

(対になる①の感情の呼称は、もちろん「顕在的自尊感情」を使っていきます)

■第4ステップ:社会のニーズは?現状を確認してさらに確信を得る

「潜在的自尊感情」を高めるお手伝いが、どのように社会の役に立っていくのか。

そこまでミッションに明確に組み込みたいと思ったので、社会的現状を確認することにしました。

「日本の若者の自己肯定感は、やっぱり低い」と毎年話題を作る、「子供・若者白書」(調査対象:日本を含めた7か国の満13歳から満29歳までの男女)
6月に出たばかりの令和版で、それは本当か、どの程度低いのかを確認してみました。

データからすると、(※)「自分に満足している」や「自分には長所がある」と思っている人(内閣府はこの2者をまとめて「自己肯定感」が高い人としている様子)の割合は、確かに日本の若者は諸外国に比べて低いです。ですが「自分は役に立たないと強く感じる」と思っている人の割合を見ると、アメリカ、イギリスと比較した場合、割合にたいした差がありません。(※)

(図表3,4,5出所)

令和元年版 子供・若者白書(全体版)(PDF版)

https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/pdf_index.html

自尊感情には2つの領域があることに沿って、

・「自分に満足している」や「自分には長所がある」と思っている人=「潜在的自尊感情」が高い人

・「自分は役に立たないと強く感じる」と思っている人=役に立つという評価を周りから得られていないと感じている人=「顕在的自尊感情」が低い人

として(※)~(※)間を読み替えてみましょう。

「潜在的自尊感情」が高い人の割合は、確かに日本の若者は諸外国に比べて低いです。ですが「顕在的自尊感情」が低い人の割合を見ると、アメリカ、イギリスと比較した場合、割合にたいした差がありません。

つまり、日本人の顕在的自尊感情までが低いとは言い切れないのです。

ひとくくりにして「低い」「低い」って連呼して、マイナスイメージばっかり植え付けちゃ、あかんやん!と思いました(苦笑)


ただし、「潜在的自尊感情が低くて、顕在的自尊感情が高い状態」は近藤氏によると、ぱっと見ではしっかり者に見えることが多いけれど、ちょっとした失敗で心が折れやすいため、最も危ういパターンとされています。ということは、本質的問題をぼやかしたまま、マイナスイメージだけ濃くしているとも言えるかもしれません。……余計にたちが悪いですね。

さらに、意識調査の結果に対し、有識者の考察がまとめられている資料(https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf/s3.pdf)も見てみると、このように書かれていました(一部要約)。

「どの国の若者も、自分の考えをはっきりと相手に伝えることができる、うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組むと思っている者ほど、自分に満足している程度が高い(その逆もしかり)」

逆もしかりなので、「自分に満足している程度が高い者ほど、自分の考えをはっきりと相手に伝えることができる、うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組むと思っている」とも言えますし「自分に満足している程度が低い者ほど、自分の考えをはっきりと相手に伝えることができるとは思っていない、うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組むとは思っていない」とも言えます。

ここまでを全てまとめると、以下のように言うことができると思います。

「日本人の若者は、諸外国に比べて自分に満足している程度=潜在的自尊感情が低く、よって自分の考えをはっきりと相手に伝えることができるとは思っていない、うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組んでいるとは思っていない傾向がある。しかしながら、自分は役に立たないと強く感じている者=顕在的自尊感情が低い者までが多いわけではない。」

ここまで書くと、教育の世界に身をおいている方、アンテナを張っている方にはピンとくるかもしれません。

2020年から予定されている教育改革を目の前にして、非常にマズイ状況と言えるのではないでしょうか。

2020年からの新しい学習指導要領においては、「子どもたちの『生きる力』を育むこと」を目指すとされています。

「生きる力」とは、これからの社会がどんなに変化して予測困難になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現する力と定義されています(文部科学省リーフレットより)。

その「生きる力」を育むために、より主体的に周りの人たちと話し共に考え学ぶスタイルになっていきます。未知の状況にも対応できる思考力と判断力と表現力をバランス良く培っていくことが求められていきます。

「みんな違ってみんないい」という価値観が当たり前になってきている現代(占星術界ではこの時代を「水瓶座の時代」と呼んでいます)、生き方にも「これさえやっておけばいい」という正解めいた考え方がなくなってきていますので、教育界がこの「生きる力」を育むことを打ち出してくれたことは、わたしはとても嬉しく思っています。

ですが、いまいまの若者には、自分の考えをはっきりと相手に伝えることができるとは思っていない、うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組んでいるとは思っていない人が多い。


教育改革が進むことで状況は好転していくのかもしれませんが、改革スタート時点の教育現場は相当混乱、もしくは停滞するのではと予想できてしまいます。かつ、近藤氏が言うところの最も危ういパターン=「潜在的自尊感情が低くて、顕在的自尊感情が高い状態」に当てはまっていることも考慮すると、自分に満足している程度=潜在的自尊感情の底上げも、教育改革と同時並行で進めていく必要性がとても高いと、わたしは思うのです。

『生きる力』を育むお手伝いになるであろう、「潜在的自尊感情を高めること」
現状を確認したことで、これをミッションに入れることへの確信を深めることができました。

■第5ステップ:誰に向けて?

あとは「誰」を対象とするかもはっきりさせようと思いました。

教育改革を背景に確信を深めたので、対象は「子ども」か「若者」か。

占星術の観点をふまえると、潜在的な感情(惑星で言えば月)にアプローチしていくには、小さいうちから取り組んだほうがよりスムーズと思われること、
また、わたし自身にもうすぐ1歳(2019年7月時点)になる息子がいることもあわせて、「子ども」に集中していこうと思います。

さらに『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子 2018 小学館)にはこのように書かれていました。

イギリス・エセックス大学の(中略)2011年の調査によれば、子どもの満足度は両親との関係、特に母親の幸福度と明らかに関係しているそうです。(p170)

そうすると、「両親」か「ママ」も対象に入れずにはいられません。
占星術上の月は感情だけでなく母親も象徴することと、対象はできるだけ絞りたいとの判断から、「ママ」を対象に加えることにしました。

■エピローグ:気持ち新たに

以上の5つのステップを踏んで、わたしのミッションは

子どもとママの潜在的自尊感情を高めることで、『生きる力』を育むサポートをいたします。

に決まりました!ここまでくるの、長かった~。

わたしのミッション作成ステップを簡単にまとめなおすと

1.核となるキーワードを選出する

2.納得いくまで各キーワードを調べて絞り込む

3.選んだキーワードに必要な肉付けをして自分の言葉で説明できるようにする

4.社会的状況(ニーズ)を確認する(できるだけ客観的なデータをもとに)

5.対象を絞る

となりますかね。

本当は4→5→1→2→3の順が良かったかもしれません。

まあ、4→5は実はラフに先にやっていて、だからこそミッションを変えよう!と思い至っているので、よしとしておきたいと思います(笑)

もっと理想的なステップもあるかもしれませんので、これはひとつの例として受けとめて頂ければ幸いです。

このミッション作成ステップ紹介文、「書く!」と決めた自分と、「えーまじで書くの?」とぶーたれてくる自分との間で揺れながらの作文でしたが、書いてよかったです。改めて思考が整理されて、とてもスッキリしましたし、納得感も増しました。このミッションにそって今後の活動を展開していくぞ!と気持ち新たにしております。

長文にも関わらず、ここまでお読みくださり、どうもありがとうございました!

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